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STORY
ルサールカとは……
スラヴ神話に伝承される水の精霊。川や湖に住み、人々を水の中へと引きずり込む。森の中では、月の夜に歌や踊りで若い男を魅了する。本作は、このルサールカをモチーフにした歌を共通の主題として持つ。作曲家・橋本かおるが手掛けた異なるイメージを持つ主題を、変奏曲のように三つの作品に散りばめたオムニバス作品。
▽ 第一話 『レイツェル』
大戦中、『レイツェル』と呼ばれる敵国の暗号機を解読した数学者。戦争は終わりを迎え、彼のもとを訪れる弁護士。記者。やがて数学者の口から独白とも供述ともつかない言葉が紡がれていく。
▽ 第二話 ユハンヌスの午后
ユハンヌスの午后に、私は彼女と居留地にいた。金平糖に炭酸水、レモンに薄荷。草原を渡ってくる夏の風。夏至祭りの日。あの夏、私は彼女と永遠を過ごしたのだ。
▽ 第三話 或る男の虚像
教師であり、文筆家であり、画家であり、或いはその何者でもない男。男を『先生』と呼び、愛をねだる少年。廃墟の洋館で交わる奇妙な逢瀬と歪な愛の物語。
CAST
第一話 『レイツェル』
数学者 …………… 杏
弁護士 …………… ヤヤ
記者 ……………… マナ
第二話 ユハンヌスの午后
私 ………………… ひかり
彼女 ……………… チャング
第三話 或る男の虚像
先生 ……………… みき
〝少年A〟…………… まなむ
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